Azar et al. (2020) カリフォルニア州の大規模ヘルスケアシステムにおけるCOVID-19患者のアウトカムの格差

論文情報

Kristen M. J. Azar, Zijun Shen, Robert J. Romanelli, Stephen H. Lockhart, Kelly Smits, Sarah Robinson, Stephanie Brown, and Alice R. Pressman, 2020, Disparities In Outcomes Among COVID-19 Patients In A Large Health Care System In California, Health Affairs

要約(DeepL)

コロナウイルス病(COVID-19)の流行が米国全土に広がる中、人種・民族的少数者や社会経済的に不利な立場にあるグループが病気と死亡の不均衡な負担を強いられているという証拠が出てきている。我々は、潜在的な格差を測定するために、カリフォルニア州北部の大規模な統合医療システムである Sutter Health の COVID-19 患者のレトロスペクティブなコホート分析を行った。COVID-19が疑われる成人および確認された成人を識別するためにSutter Healthの統合電子カルテを使用し、多変量ロジスティック回帰を使用して入院のリスクを評価し、人種/民族、性別、年齢、健康状態、社会経済的変数などの既知の危険因子を調整した。我々は、2020年1月1日から4月8日までにCOVID-19の確定症例1,052例を分析した。我々の所見の中で、ヒスパニック系以外の白人患者と比較して、アフリカ系アメリカ人は、年齢、性、併存疾患、所得を調整した後、入院のオッズが2.7倍であったことが観察された。我々は、ケアへの障壁となる社会的要因や、患者がケアを遅らせることが最も賢明な選択肢であると考える状況を作り出す要因を含めて、このことを説明する可能性を探っている。我々の研究は、COVID-19の提示に人種的および民族的な格差があるという現実世界の証拠を提供している。