2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
制度変更等を利用したShock-Based IVはIVが満たすべき仮定のひとつである独立性(as-if random assignment to treatment)や除外制約(only through)を満たしていると考えられているため,多くの研究で利用されているが,先行研究のShock-Based IVは本当に仮定…
傾向スコアによるマッチングとウェイティングの推定量を比較した論文. Busso, M., DiNardo, J., & McCrary, J. (2014). "New Evidence on the Finite Sample Properties of Propensity Score Reweighting and Matching Estimators." Review of Economics an…
Regression Discontinuity Design(RDD)の外的妥当性を検討した論文. Hainmueller, J., Hall, A. and J. Snyder. 2015. "Assessing the External Validity of Election RD Estimates: An Investigation of the Incumbency Advantage." Journal of Politics 7…
社会学や心理学でしばしば用いられるマルチレベルモデリングであるが,経済学者のいる研究会で「それって標準誤差をクラスター化すれば良いのでは?」と言われた経験のある人は多いのではないだろうか.このセリフを言ったことも言われたこともあるのだが,…
社会科学で急速に増えている実験や自然実験を用いた分析のトレンドを激しく非難したDeaton(2010)やHeckman and Urzua(2009)に反論した論文.誘導系vs構造推定を含め,エコノメ界隈では皆が知っているこのやりとりだが,日本の社会学界隈ではあまり知られてい…
共変量が多い場合,傾向スコア法はいかに用いられるべきかを検討した論文.前回紹介したStuart(2010)でも示されているように,マッチング法といっても色々あり,傾向スコアを用いた因果推論の方法も色々ある.高次元の場合にはどの方法の組み合わせが望まし…
傾向スコアマッチングの歴史や方法について外観したもの. Stuart, E. A. (2010). "Matching Methods for Causal Inference: A Review and a Look Forward." Statistical Science 25(1): 1–21. マッチング法は経済学,社会学,政治学,疫学,薬学,医学など…