Rubin (1974) ランダム化および非ランダム化データを用いた因果効果の推定

潜在的結果の枠組み(Potential Outcome Framework)を元祖ともされる論文(元々のアイディアはNeyman 1923と言われている).反事実的条件に基づく潜在的結果の枠組みは,この論文を契機に急速に広まる.そんな有名な論文だけに,原著に目を通した人は少ないではないだろうか.ということで息抜きに読んでみたのが,couterfactualとかpotntial outcomeという用語は一度も使われていないことに気づいた.Rubinはこれらの用語をいつから使い始めたのだろうか.この点については,既にレビューが存在するのだと思う(知らんけど).ちなみにこの論文も潜在的結果に直接触れているというよりは,注意深く読むと潜在的結果のことに触れているのかな?という印象をもった.

Rubin, D. B. (1974). Estimating causal effects of treatments in randomized and nonrandomized studies. Journal of Educational Psychology, 66(5), 688–701.